【防災の日(9月1日)】に見直したい!家族の防災対策チェックリスト


なぜ9月1日が「防災の日」なのか

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防災に関心がある母親

毎年9月1日が防災の日って聞くけど、なぜこの日なんですか?そして、具体的に何をすればいいのか分からなくて…

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防災教育専門家

1923年9月1日に発生した関東大震災を忘れないためです。この日を機に、年に一度は家族全員で防災対策を見直すことが大切なんです。今日は誰でもできる具体的な方法をお教えしますね。

9月1日の「防災の日」は、10万人以上の犠牲者を出した 関東大震災の教訓 を風化させないために制定されました。

しかし現在では、単に過去を振り返るだけでなく、 家族の命を守る準備を見直す日 として重要な意味を持っています。

ℹ️ 要約

内閣府の調査によると、防災の日に何らかの防災活動を行った家庭は全体の約23%。しかし、その家庭の 災害時の対応力は、何もしない家庭の3倍以上 という結果が出ています。

私も以前は「防災の日」をただの記念日として過ごしていました。

しかし、子供が生まれてから「この子を守れるのは私たち親だけ」という責任を感じ、毎年9月1日を 家族防災会議の日 として大切にしています。

防災の日に行うべき5つの基本行動

1. 家族防災会議を開く

家族防災会議の様子

STEP 1
  • 避難場所・集合場所の確認
  • 連絡方法の確認
  • 役割分担の決定
  • 防災グッズの確認
STEP 2
  • 避難経路を家族で歩く
  • 危険箇所をチェック
  • 所要時間を計測
  • 代替ルートも確認
STEP 3
  • 災害時の行動指針
  • 連絡が取れない時の対応
  • ペットの対応
  • 重要書類の管理
💡 ワンポイントアドバイス

防災カルタや防災すごろくなど、ゲーム要素を取り入れると子供も楽しく参加できます。「地震が来たらどうする?」クイズを出し合うのも効果的です。

2. 防災グッズの総点検

⚠️

注意

  • 非常食の賞味期限(特に水)
  • 電池の残量・液漏れ
  • 薬の使用期限
  • 子供服のサイズ
  • 季節用品の入れ替え

防災グッズ点検チェックリスト

  • 保存水の賞味期限確認(入れ替え)
  • 非常食の賞味期限確認(試食会)
  • 懐中電灯の動作確認(電池交換)
  • ラジオの動作確認(周波数メモ更新)
  • 救急箱の中身確認(期限切れ薬の交換)
  • 簡易トイレの数量確認(家族人数×5回×7日)
  • 現金の確認(小銭を含む3万円程度)
  • 重要書類のコピー更新
  • 衣類のサイズ確認(特に子供服)
  • モバイルバッテリーの充電確認

3. 家の安全点検

🏠

情報

屋内

  • 家具の固定状況
  • ガラス飛散防止対策
  • 非常口の確保
  • 消火器の設置場所

屋外

  • 屋根・外壁の状態
  • ブロック塀の安全性
  • 物置・倉庫の固定
  • 避難経路の障害物

4. 知識のアップデート

防災知識は日々更新されています。最新情報をチェックしましょう:

  • ハザードマップの確認(年1回更新される場合も)
  • 避難所の変更情報
  • 新しい防災アプリ
  • 地域の防災訓練情報

5. 防災スキルの練習

👉

ポイント

  1. 消火器の使い方(ピン・ポン・パン)
  2. 応急手当(止血・心肺蘇生)
  3. ロープワーク(もやい結び等)
  4. 簡易トイレの作り方
  5. 非常食の調理方法

年代別・立場別チェックリスト

乳幼児のいる家庭(0〜3歳)

  • 液体ミルク・粉ミルクの備蓄(1週間分)
  • 紙おむつの備蓄(1週間分以上)
  • おしりふきの備蓄(ウェットティッシュ代用可)
  • 離乳食・ベビーフードの備蓄
  • 抱っこ紐・おんぶ紐の準備
  • 母子手帳・お薬手帳のコピー
  • 哺乳瓶の予備(使い捨てタイプも)
  • ベビーカーの代替手段検討
  • 子供の写真(迷子対策)
  • お気に入りのおもちゃ・絵本

小学生のいる家庭

小学生の防災教育

STEP 1

名前、住所、保護者連絡先、血液型、アレルギー情報を記載

STEP 2

引き渡し訓練の手順、緊急時連絡網、学校の備蓄状況を確認

STEP 3

子供が背負える重さ(体重の10%以下)で必需品を厳選

高齢者のいる家庭

👴

情報

  • 常備薬:2週間分+お薬手帳
  • メガネ・補聴器:予備を準備
  • 杖・歩行器:折りたたみ式を追加
  • 入れ歯ケース:洗浄剤も忘れずに
  • 介護用品:おむつ、褥瘡予防マット
  • かかりつけ医情報:連絡先一覧

ペットのいる家庭

⚠️

注意

同行避難が原則ですが、避難所での受け入れ体制は自治体により異なります。事前に以下を確認:

  • ペット受け入れ可能な避難所
  • 動物病院の緊急連絡先
  • ペットホテル・知人宅の預け先
  • マイクロチップの登録情報

住環境別の重点チェック項目

マンション・アパート

階層特有のリスク重点対策
1〜3階浸水・侵入リスク止水板、防犯対策、垂直避難準備
4〜10階停電でEV停止階段利用想定、軽量化
11階以上揺れ大・孤立リスク1週間分備蓄、家具固定徹底

一戸建て

  • 屋根瓦・アンテナの固定確認
  • ブロック塀の安全確認
  • プロパンガスの固定確認
  • 雨どい・排水溝の清掃
  • 庭木の剪定(倒木防止)
  • 物置・倉庫の固定
  • 井戸水の水質確認
  • 発電機の動作確認

防災の日限定!お得な防災グッズ情報

9月1日前後のセール情報

多くのメーカーが防災の日に合わせてセールを実施します:

  • Amazon:防災グッズ最大30%OFF(8/28〜9/3)
  • 楽天:防災の日特集でポイント10倍
  • ホームセンター:防災用品20%OFF
  • 自治体:防災グッズ購入補助金申請開始

おすすめ購入アイテム

この時期に買い替えたい防災グッズ:

防災の日セールで通常より20%程度安く購入できることが多い、LA・PITAの防災セット。年に一度のチャンスを逃さずに。

地域別の特別チェック項目

地震多発地域

💡 ワンポイントアドバイス

静岡・愛知・三重・和歌山・高知などでは、津波対策が最重要。海抜表示の確認、高台への避難経路、津波避難ビルの場所を家族全員で共有してください。

豪雨・台風常襲地域

  • 土砂災害ハザードマップの確認
  • 早期避難のタイミング設定
  • 垂直避難の準備
  • 止水板・土のうの準備

豪雪地域

  • 暖房器具の予備燃料
  • 除雪道具の点検
  • 食料の多め備蓄(孤立対策)
  • 一酸化炭素警報器の電池確認

防災の日に家族で行うイベントアイデア

1. 防災クッキング大会

🍳

情報

  • アルファ米でチャーハン作り
  • 缶詰アレンジレシピ
  • 水を使わない調理法
  • カセットコンロ活用術

2. 防災キャンプ

自宅の庭やベランダで一晩過ごしてみる:

  • テント設営の練習
  • 懐中電灯だけで過ごす
  • 簡易トイレの使用体験
  • 非常食での夕食

3. 防災○×クイズ

家族全員で楽しめる防災知識クイズ:

  • 「地震の時はすぐ外に飛び出す」→×
  • 「津波は引き波から始まる」→×(必ずしもそうではない)
  • 「防災グッズは玄関に置く」→○

防災の日チェックリスト(印刷用)

□ 必ずチェックしたい30項目

防災グッズ編 □ 水の賞味期限 □ 非常食の賞味期限 □ 電池の残量 □ ラジオの動作 □ 懐中電灯の動作 □ 救急箱の中身 □ 常備薬の期限 □ 現金の用意 □ 衣類のサイズ □ 簡易トイレの数

家の安全編 □ 家具の固定 □ ガラスの飛散防止 □ 非常口の確保 □ 消火器の期限 □ ガスの元栓位置 □ ブレーカーの位置 □ 避難はしごの動作 □ 防災無線の確認 □ 屋外の危険物 □ 避難経路の安全

家族の備え編 □ 避難場所の確認 □ 集合場所の決定 □ 連絡方法の確認 □ 171の使い方 □ 役割分担 □ 持ち出し品リスト □ 重要書類の場所 □ 鍵の保管場所 □ ペットの対策 □ 近所との連携

よくある質問

よくある質問

Q1. 防災の日は祝日ではないけど、何か特別なことはある?
各地で防災訓練や啓発イベントが開催されます。消防署の一般開放、起震車体験、防災グッズの展示即売会など。自治体のHPで情報をチェックして、家族で参加するのもおすすめです。
Q2. 子供が怖がって防災の話を嫌がります
「怖い話」ではなく「自分を守る大切な話」として伝えましょう。防災を「冒険の準備」に例えたり、ヒーローごっこの延長として練習したり。絵本「じしんのえほん」なども活用できます。
Q3. 一人暮らしでも防災の日に何かすべき?
むしろ一人暮らしこそ重要です。助けてくれる人が身近にいない分、自己完結できる準備が必要。実家の家族と安否確認方法を決める、職場にも防災グッズを置くなど、一人でもできることはたくさんあります。
Q4. 毎年同じチェックで飽きてしまいます
毎年テーマを変えてみましょう。今年は「水の確保」、来年は「情報収集」など。また、防災グッズの新商品をチェックしたり、被災地のドキュメンタリーを家族で見たりするのも、マンネリ防止になります。

まとめ:防災の日を家族の安全を守る記念日に

防災の日は、単なる記念日ではなく 家族の命を守る準備をする日 です。

  1. 午前:防災グッズの点検・入れ替え
  2. 午後:家族防災会議・避難経路確認
  3. 夕食:非常食を使った防災クッキング
  4. :懐中電灯だけで過ごしてみる

完璧を求める必要はありません。

できることから少しずつ でも、毎年続けることで確実に家族の防災力は向上します。

今年の防災の日を、家族の新しい伝統の始まりにしてみませんか?

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ℹ️ 要約

この記事は2025年7月に作成されました。防災の日のイベント情報は各自治体のホームページで最新情報をご確認ください。